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医師の給与に関する不思議

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 以前から疑問に思っていたことですが...

今日、こんな記事に関して、朝の痛快エブリデーで、オール巨人や、南光、大谷さん、なんちゃら弁護士、山田まりあ(?イエローキャブ所属の子、多分)などが、色んなコメントをしていました。


麻酔科医3500万で募集 大阪・泉佐野の市立病院
  [ 02月20日 10時54分 ]

  共同通信
 

 大阪府泉佐野市立泉佐野病院が、公立病院では異例の高額となる最高3500万円の年間報酬を条件に麻酔科医3人を募集していることが20日、分かった。これについて、同病院では現在、麻酔科医を中心に「フリー」と呼ばれる医師を1日約12万円で雇っており、これを基準に算定したと説明。病院側は「救急対応を含む手術には麻酔科医は不可欠。拠点病院としての機能を維持したい」としている。

メディアが最近しきりに医療崩壊だ、医者が足りるじゃ、足りないじゃ、と書きたてたり、訴えていますが、なぜ年収がたかだか3500万というだけで、これほど大騒ぎをするのだろう!?というのが私の正直な感想です。
 もう少し早い朝のチャンネルでは、アメリカの青春ドラマの真似をする、なんとかという、友近の彼氏の芸人がR-1を連覇した、と報じていました。
 私は夜中に彼が出ている自転車かなんかのCMが耳についてうっとうしいと思っていますが、メディアが、視聴率が上がる!と思うといくらでもギャラを払ってテレビに出す。
 R-1ひとつ取っても彼が年収1千万以上であることは確定します。
 橋本知事も年収3億ですか?
 一番むかついたのはだいぶ前にですが、アンガールズかな、ひょろっと長い、背の高い二人組のお笑いタレント(私は本来タレント talent=才能という呼び方が大嫌いです。昔の芸人は本当に面白かったですが、今はなんとなくのノリだけで、本当に笑えるやつはまずいません。ちなみに、今年のM-1でキングコングというのを久しぶりに認識しましたが、TVでわけわからんことやっているうちの1組と思っていましたが、漫才はとても面白く、確かに3位でしたか、になったのは妥当だとおもいました。)が、自分らは年収1億もらって当たり前みたいに言っていると聞いたことがあり、激昂した覚えがあります。
 以前から救急救命や僻地医療ほか、さまざまな状況で厳しい環境にもかかわらず、人によっては自分の命を削ってまで患者さんのために尽くしている多くの(全てのとはもちろん思いませんが)、医師をテレビなどで見ますが、その人たちの多くが年収1000万そこらだとしたら、その金額の方が本当に妥当なのでしょうか?
 よく高卒でドラフトでとられた野球選手が、活躍するかどうかもわからないのに、契約金1億円、年収600万とか800万とかもらっていたりします。

 はにかみ王子でしたか?なんとかという16歳でプロゴルファーになった彼、CMだけですでに5、6億とか。それなりに今はがんばっているようですが、何に対してあれだけの金額がつくのか私には理解できません。株価はPERなどで何年分の利益を織り込んで判定したりしますが、彼は一体どれくらいになるんでしょうか...。
 松坂にしても、総額100億もらってて、家族も含めて日米の行き来はファーストクラスで、とかさらに注文をつけていました。
 家族の大黒柱として考えた場合の、彼の、家族に対する待遇も主張する事自体は別にかまわないと思いますが、その支払額が本当に妥当かどうかですよね。
 結局お医者さんや看護師さんを含め医療機関に従事する方、また介護のヘルパーさんにしてもそうですが、医療や介護というのはどぶ板で、一人で相手にすることができる人数がどうしても限られてしまうため、どうしても費用対効果は悪くなるんですよね。
 松坂の場合、別に彼が動かなくても彼の写真の載った(場合によっては『Matsuzaka!』とか書かれただけの)1枚1000円のTシャツが100万枚売れればそれだけで、10億円の売り上げがたちます。
 だからこそ、必要経費として、仮にその5%の5千万円を彼に印税として払ったとしても別に販売した方は元が取れるんですよね。
 よく人間の命は地球より重い、と聞きますが、じゃあよくテレビに出てくる心臓外科の南渕先生でしたか?あの人が年間例えば100例手術をしたとして、地球より重い(=値段が高いじゃないのかな!?)ので本来値段はつきませんが、仮に1人1億円として100億円の5%で年収5億円もらえるか!?というともらえないんですよね。
 大きな違いは、医者が医療を施して、医療機関が高い金をもらっているようでも実際には別の業者に利益を生んでいたりするんですよね。
 以前聞いたことがありますが、お年寄りがおしりの付近の骨を折った時の手術をすると人工物を入れるらしいのですが、その人工物は100万以上とか。
 だったら、それを使ったお医者さんに1人5%で5万円の印税みたいなのが支払われるか、というとおそらくそれをやると、賄賂だ!みたいになるんですよね。
 もちろん病院ももらったお金からこの業者に支払いをするんだろうし、そう考えていくとお医者さんの技術料というのが非常に少ないのだと思います。
 年収1億のプロ野球選手が20勝したとすれば、1勝あたりの技術料が500万円と考えるわけですよね。1試合3時間として、時給166万円!!年収1千万と考えても時給約17万円
 例えば毎日患者さんを見ている開業医さんが1日100人見ると考えて、仮によく新聞に出る医師の年収2000万円をもらっているとしたら、月収約167万円。大体週休2日と考えれば、26日稼働なので1日あたりの売上は約64100円。1人あたり641円。9-12時、16-18時だけあいている医院だとして、時給12,820円。
(多分一般の事業から考えるつぶれると思いますが、100歩譲って、1日50人の患者さんでも時給25,640円)
 こう比較して行くと年収1千万もらっているプロ野球選手なんていまやごろごろいますが、東大でようと、保険診療をしているお医者さんは一律、プロ野球選手の時給の13分の1!
 ちなみに野球選手はオフにもトレーニングしている、という意見もあるかもしれませんが、お医者さんだって、患者さんの診察が終わっても電気はついてますから、残務処理は毎日あると思います。勤務医の先生はもっとでしょうしね。産婦人科の先生なんか、たらいまわしばかり目立ちますが、夜中に手術している=働いている方は何故クローズアップされないのでしょうか?翌日も勤務している、とちょこっと書いている所もありましたが。
 そう考えると一番の問題は、結局自由競争のない、国民皆保険が問題なんですよね。
 ただ本来医療や介護はセーフティネットとして利益を追求せずに、確保しなければいけない分野であり、日本のお医者さんが全てブラックジャックになってしまうと、それこそ医療を受けれる人と受けれない人が出てきてしまう。
 つまりそれが、まさに今のアメリカなんですよね。
ただでさえ医療や介護というのは必要なものとわかっていても、好んで人が支払いたくなるものではないんですよね。
 新機種の携帯が出ると若い人は数万円払っても機種変更をする人もいますが、携帯を単なる電話とメール手段と考える私などは、別にその機能だけが使い勝手がよければどれでもいいので、安いのでいいや、と思うんですよね。
 ただ、医療というのは携帯電話と違って、人の命にかかわっている。
みんな無理にお金は払いたくないけど、でも死にたくない。という矛盾した内容を孕んでいるんですよね。
 これもどこかのテレビで誰かが言っていましたが、日本人は、水に大金を支払っても、医療にはお金は払わない、と。
 時々えらい?先生方がテレビに出て、日本の医師の年収はアメリカの医師の年収の10分の1だとか、実際に自分はアメリカで働いていたときの年収が8000万で、日本で教授になったら年収が1割以下になった、といっている先生もいらっしゃいました。

 最終的にアメリカと同様に、本当に貧乏な人に最低限の医療だけを保証して、あとは自分たちで今まで以上にお金を払って、見てもらう日が来るのか。
 それとも、医師全体の給与をせめてアメリカ並みの今の10倍にした上で、今の国民皆保険を維持し、毎月一定の保険料を支払うだけで1~3割の負担で医療を受けれるのがいいのか。
 そういう議論を国民はしていかないといけないのではないかと思います。
その辺の議論を、政治家も経済団体も、役人も、メディアも意図的に?避けているのはなぜなのでしょうね...。
 ホリエモンしかり、アンガールズしかり、はたまたデイトレードで儲ける人しかり、それが悪いのではなく、それでも年収1億取る人がいるのであれば、医師免許という国家資格を曲がりなりにも得て、しかも、ボランティアのように肉体労働に明け暮れているお医者さんの給料が、そういう意味ではたかだか3千万や5千万になった程度で、大々的に取り上げるのではなく、
『あの医師はこんなに優秀なのに何故年収が1億も無いんだ!!』
 みたいになるくらいになってくれれば、まだまだこの国のメディアも捨てたものではないと思いますが。
 そうでないと、本当に国民皆保険なんて、崩壊すると思います。
だからこそ、自分自身は、自分が足腰立たなくなる前に、こんな国とは決別し、自分の身を自分で守れる国を探して、脱出するべきだと思っています。

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